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Owning Wooden Baits

 B-1は“木”で出来ています。ウッドルアーは全ての生産工程を職人の手に頼るしかなく、一つひとつが高価な製品になってしまいます。作り手としては量産品と同じカテゴリーに分類するの無理があると感じますが、一方、使い手からすれば同じルアーであることに変わりがないことも私たちは理解しています。ですので僅か一握りのウッドルアーを愛するアングラーに使っていただけたら、私たちは幸せです。作り手の世界観とアングラーの価値観がリンクし、ビッグファイトストーリーを描けるのだと信じています。

 ウッドルアーを所有するには覚悟が必要です。天然素材である木で出来たルアーは個体ごとに個性があます。一枚の原材料であっても切り出す部位によって密度が異なり、また乾燥の激しい夏に作るルアーとその他の季節とでも木の性質が異なります。それらを職人の手作業で浮力やバランスを一定の範囲に調整します。木の質が変化していく中でひとつづつチューンを重ねています。ルアーを手にしたアングラーにとっても、使い込むごとに木が割れたり浸水することもあるでしょう。使うたびに乾かしたり防水したり手入れし、またタックルボックスに仕舞う面倒な作業が予定されているのがウッドルアーです。

 しかし、アングラーとしての私たちは、経験的にウッドルアーへのモンスターフィッシュの反応の良さを知っています。そこに科学的に証明されたことなど何ひとつありませんし、単にウッドルアーへの思い入れが成功体験を際立たせているだけかもしれません。ウッドルアーは語り始めるとキリがありません。そんなこんなを理解できるアングラーにだけ、ぜひ可能性にトライしてほしいと思います。
 

Caring for Wood Baits

 ウッドルアーを長く使うために、水に浸けたあとは必ず乾燥させてからタックルボックスに仕舞うようにしましょう。ただし、ドライヤー等の熱を利用した強制乾燥はご法度です。また、夏場高温となる季節に直射日光に当てた時間が長くなると強制乾燥と同じことが起こります。

 ウッドは樹脂塗料に閉じ込めた後も呼吸を続けます。制作過程でコーティングに閉じ込めた湿気は気温の変化によって膨張、収縮を繰り返します。内部の膨張する空気や湿気が内側から塗膜を押し出したり、吸着したりする結果、剥離を起こしやすくなります。木材を接着している接着剤についても同様に湿気による劣化が剥離や割れの原因になります。

 水に浸けたとき、浸水の可能性がある箇所は重点的に防水加工をしていますが、ジョイントタイプのウッドベイトはジョイントの可動部付近が緩みやすく、わずかな隙間から水を吸うことがあります。

 ウッドルアーは使ったら、次の釣りまで日陰で時間をかけて乾燥させること、浸水しそうな箇所を瞬間接着剤等でこまめに防水処理するようにしましょう。

 

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